SIMフリースマホが「高い」ってホント? トータルコストだと実はおトク

  • 得する
UPDATE 2016.12.26

家電量販店やネットショップで購入する場合、SIMフリースマホには大幅な割引はありません。大手キャリアのような、「実質○○円」がなく、どうしても割高に感じてしまう人もいるはず。ファーウェイの端末でいえば、ハイエンドモデルの「HUAWEI Mate 9」が6万800円(HUAWEI ONLINESTOREの価格、税別、以下同)、「HUAWEI P9」が5万800円。性能を考えれば、むしろ割安ではありますが、一見すると高いと思う人もいるはずです。

ただ、この比較は“公平”なわけではありません。違いを出すためにあえて比べてみましたが、通信料まで含めたトータルコストを見れば、実はSIMフリースマホの方が安くつくことも少なくありません。では、なぜ大手キャリアのスマホとSIMフリースマホでは、ここまで価格差がつくのでしょうか。その仕組みをしっかり理解すれば、SIMフリースマホの価格の謎が解けるはずです。

大手キャリアの実質価格は通信料の値引きを含んだもの

大手キャリアの「実質価格」とは、スマホ本来の価格に割引が乗っています。その割引は本体価格から引かれるのではなく、毎月の通信料にかかります。つまり、スマホ代はスマホ代として、きちんと支払わなければなりません。「実質価格」が「実質」と呼ばれる理由は、ここにあります。

端末代への割引ではなく、通信費への割引で実際には端末価格はそのまま支払っている

たとえば、仮に本体価格が7万円、毎月の割引が1500円だとしましょう。この場合、24回割引が支払われると、割引額は合計で3万6000円になります。これを本体価格への割引だと見なすと、実質価格は3万4000円になります。ただし、この24回というのがクセモノ。途中で機種変更などをすると割引が打ち切られてしまうからです。

仮に12回割引が支払われたあとに機種変更したとすると、毎月の割引は1万8000円しか出ません。そのため、実質価格は24カ月使い切ったときよりも上がることになります。先ほどと同じように本体価格が7万円だとすると、1年で機種変更した際の実質価格は、5万2000円になります。

途中で機種変更するなどして割引が打ち切られると、実質価格は上がることになる

これに対し、SIMフリースマホの値段は、あくまで本体価格そのもの。MVNOが割引を出す場合もありますが、大手キャリアほどの大幅な金額にはなりません。ただし、実質価格とは違い、本体価格そのものであるため、何カ月使っても最終的な価格に差はありません。この点が大手キャリアのスマホとの、大きな違いと言えるでしょう。

トータルコストまで合わせて考えればSIMフリーの方がおトク?

このように、大手キャリアの実質価格は、通信料への割引が含まれているのです。そのぶん、大手キャリアの通信料は、MVNOに比べると高め。5GBのデータプランを契約すると、各社、最低でも7000円はかかります。端末を大幅に割り引くことができるのは、こうした“原資”があるからです。

逆に、MVNOは元々の通信料が安く設定されています。同じ5GBプランで比べると一目瞭然ですが、たとえば、楽天モバイルの5GBプランは通話SIMで2150円。「楽天でんわ5分かけ放題」のオプションをつけ、大手キャリアと通話に関する条件をそろえても、3000円ちょうどで済みます。月々の料金は4000円安くなるのです。

ここに端末の料金も足し合わせてみましょう。先の例と同じ実質価格が3万4000円の端末を買ったと想定すると、1カ月の支払いは約1416円(小数点以下切り捨て)。大手キャリアでは、8416円かかる計算になります。一方で、同じ7万円のSIMフリースマホを買い、MVNOで使うと、通信料の3000円に、約2916円の端末代がかかり、合計金額は5916円になります。

毎月かかるトータルのコストは、MVNOとSIMフリースマホの組み合わせの方が低くなる

これの金額を24カ月換算すると、大手キャリアが20万2000円、SIMフリースマホとMVNOの組み合わせが14万2000円になり、差額は6万円にもなります。通信費まで含めてきっちり節約できるSIMフリースマホの方が、トータルでは割安になることが分かるでしょう。

24カ月だと、6万円もの差が出る

選択肢が多彩なSIMフリースマホならもっと節約も可能

ここでは比較を分かりやすくするために、大手キャリアとSIMフリースマホの金額を7万円に固定しましたが、これは実際の価格ではありません。同じハイエンドスマホだと、大手キャリアは本体価格が7~10万円程度というのが一般的な目安。一方、冒頭で紹介したように、ファーウェイは「HUAWEI Mate 9」が6万800円、「P9」だと5万800円と割安になっています(それぞれ市場想定価格)。冒頭で「性能を考えれば、むしろ割安」と書いていた理由がお分かりになったのではないでしょうか。

ファーウェイのオンラインストアなら、最上位モデルのMate 9でも市場想定価格は6万800円

さらに、SIMフリースマホの場合、大手キャリア以上にバリエーションが豊富で、節約志向の人のニーズも満たすことができます。たとえば、「P9」ほどのスペックは必要なく、ネットやSNSを楽しめれば十分というのであれば、コストを抑えた「P9 lite」を選ぶこともできます。こちらの価格は12月21日時点で2万5800円。先ほどと同じように通信費を加えると、1カ月のコストは4075円、24カ月換算でも9万7800円と、10万を切る価格が実現します。

P9 liteのような安価なスマホと組み合わせれば、費用はさらに抑えられる

また、SIMフリースマホとMVNOの組み合わせだと初期費用が高くなると思われがちですが、分割払いを導入するMVNOも増えており、うまく活用すれば、大手キャリアと同じように毎月コツコツと支払っていくこともできます。また、MVNOによっては端末の割引も実施しており、これを利用すれば、さらにコストは低くなります。SIMフリースマホを買う際には、見た目だけの価格に飛びつかず、トータルコストを自分で計算してみるのも重要なのです。

記事をシェア
page top