日本におけるSIMフリースマホ市場で、確固たる地位を築きつつあるファーウェイ・ジャパン。新たなる展開として、昨年発表した「HUAWEI MateBook」に続いて、今回は、日本のパソコン市場に本格参入となる機種が発表されるとあり、全貌の発表を待ちわびる記者たちが詰めかけるなか、端末統括部 プロダクトソリューション統括部 本部長の楊勇氏によるオープニングトークから発表会がスタート。
「従来のノートPCの世界出荷台数は減少傾向にあるが、ウルトラスリムや2in1の市場は加熱しており、パソコン市場にはイノベーターが必要とされている」と語る楊勇氏。続けて、「世界でも上位の開発費を投入しているファーウェイが、PC市場の新参者として、現状の製品と価格競争をするのではなく、イノベーターとして製品を送り出していく」とPC市場への本格参入への意気込みを話しました。
そして、「HUAWEI MateBook E」を披露すると、そのコンパクトなデザインに、会場では感嘆の声も。続いて「HUAWEI MateBook X」をお披露目。楊勇氏が製品を手に持つと、記者席からは無数のシャッター音がなり、しばらく鳴りやみませんでした。その様子からも、この製品への期待度がうかがいしれました。
製品のお披露目の後は、本製品のパートナ企業の代表者が登壇。インテル株式会社 執行役員 マーケティング本部 本部長兼 北アジア マーケティング ディレクターの山本専氏は、今回発表される製品に搭載している“第7世代インテル®CORE™プロセッサー”について。Dolby Japan株式会社 代表取締役社長の大沢幸弘氏は、「HUAWEI MateBook X」に搭載される“ドルビーアトモスサウンドシステム”について、それぞれ魅力を語ってくれました。
楊勇氏らによるオープニングトークに続いては、フリーアナウンサーの皆藤慎太郎さんによる「HUAWEI MateBook X」、「HUAWEI MateBook E」のプレゼンテーション。
「HUAWEI MateBook X」では、これまでもモビリティを重視してきたスマートフォン開発培って来た技術で、13インチという画面サイズながらも画面占有率88%の狭額縁でA4サイズよりコンパクトな筐体サイズを実現。また、「HUAWEI P10」などでも採用されているサンドブラスト処理を表面に、エッジ部分にはダイヤモンド・カット処理を施すなど、デザインにまで、これまでのノウハウが活かされています。また、CPUには第7世代インテル®Core™i7/ Core™i5プロセッサを採用。さらに発熱対策として、従来のPCに使われていたファンによる放熱ではなく、ファーウェイ独自のスペース・クーリング・テクノロジーという、航空宇宙グレードの放熱素材を使った技術を導入。それにより、効率的にCPUを冷却しながら、システムを安定して動かせるうえ、ファンレスになったため、ファンの高速回転によるノイズや隙間から入るホコリの問題も解決。この革新的な技術の説明は、記者たちも真剣なまなざしで聞き入っていました。
このほかにも、臨場感あふれるサウンドが体感できるドルビーアトモスサウンドシステムを搭載。PCでの搭載は「HUAWEI MateBook X」が世界で初めてとのことで、ドルビーとファーウェイによりソフトウェアだけでなく装置設計から共同開発しているそうです。これにより、「PCは音質が悪い」というイメージを覆し、音楽や映画など再生するコンテンツの世界観に入り込める豊かで没入感のあるサウンドを楽しむことができます。
さらに、これまでは2段階認証になっていたセキュアなログインを指紋センサーと電源ボタンの一体化によりワンタッチでロック解除できるようにしたりと、そのハイスペックな機能には驚くばかりです。
また、今回より標準装備となったキーボードカバーは無段階160度まで自由に角度調節ができるように。ピン数は7から3へ減らしながらも、2つのガイドロックを追加し、マグネットパワーもアップしたことで、素早く取り外しができ、これまで以上にさまざまな場面で使いやすくなっています。
そして、2製品のプレゼンテーションに続き、日本マイクロソフト株式会社OEM統括本部 マーケティング部 部長の河野万邦氏が登壇。両製品にも搭載されているWindows10の性能と、ファーウェイのPCとの相性の良さを話してくれました。
そして、七夕が近いことから、「HUAWEI MateBook E」に搭載されている“ペイント3D”を使った3D短冊に、家族をテーマに願い事を書くことに。「家族が無事に毎日過ごせますように」としたためた乙葉さん。その後、子どもたちによるコーラス隊とともに童謡「たなばたさま」を披露すると、会場はほっこりした空気に包まれました。
また、別売りのアクセサリ「MateDock2」は7300円(税別)。「MatePen」は7800円(税別)。記者席からは、両機種ともにコストパフォーマンスへの期待の声が上がっていました。
日本でのスマホ市場のシェアを伸ばしたファーウェイ・ジャパンが打って出たパソコン市場への本格参入。今回の発表会は、その新たな一手に、記者たちの高い期待が感じられ、大きな拍手とともに閉会しました。